やわらかアニマロイド

やわらかアニマロイド

本研究室は忠犬ハチ公像(山形県鶴岡市に貯蔵されているモデル)を忠実に再現しつつ、ソフトマター材料と3Dプリンティング技術を駆使することで生物らしさを付与した「ゲルハチロイド」を開発しました。ゲルハチロイドは生物とモノの間を、ソフトマター材料で「繋ぐ」ことで人と共感する新しい術を模索します。

わたしたちは主に普段は「硬い彫像やモノ」として想起される生物(コマイヌや忠犬ハチ公像など)をモチーフとして、ソフトマター材料を組み込み生命観を持たせることで、人と人の関係性、あるいは人の心にポジティブに作用するような新しいコミュニケーション媒体の形「アニマロイド」の開発を目指しています。

やわらかアニマロイドは対象とする研究分野は広く、材料工学、機械工学、電子工学、情報工学などを含みます。しかし、重要なのは固定概念にとらわれない技術の使い方で、それぞれの技術をどうようにコミュニケーション媒体として組み込むか、を積極的に議論します。これまでのアニマロイド研究では、異なるゲル材料で圧倒的な生物感を模倣しつつ、アクチュエータとしても機能する技術であったり、べたつきが少なくやわらかさのコントールが可能な構造、形状記憶する関節、声・指圧・映像から感情生成するマッピング技術など生み出しています。